ライブを彩るMC(曲間に話すトーク)
アーティストさんのステージのメインはもちろん
曲の演奏ではありますが
お客様はライブで起こること全てを
楽しみにお越しくださっているので
MCもライブを盛り上げるために重要な要素です
演奏でアーティストさんとお客様の間に
心のコミュニケーションがあるように
アーティストさんが投げかける言葉にも
それが存在します
ところがMCがニガテというアーティストさんは
少なくありません
演奏は練習するが、MCは練習せずなおざりに
ということも結構耳にします
ライブステージの構成要素の一つである
MCをいい加減にすることは
賢明ではありません!
MCも自分のライブの一部だと
理解しましょう
今回は
MCを向上しライブを魅力化する
5つのヒント
をご紹介します
MCを向上しライブを魅力化する5つのヒント
①自分が何者か知っていただく
②曲の理解を深めていただく
③世界観に引き込むための飾ったセリフ言葉
④先の見えない、関連性のない、とりとめもない話はしない
⑤告知はほどほどに
それでは詳しくご説明してまいります
①自分が何者か知っていただく
MCにあると良いと、
おそらく皆さんも真っ先に思われたであろう
自己紹介、です
自分というアーティストが、どんな存在であるか
何者であるか説明しましょう
具体的には
●世界観のキャッチコピー
●どんな活動をしているか
●当日の会場、イベント、他共演者との関係など
・・・
が良いです
これらもできる限り、端的に述べることが重要です
あまり冗長的であったり
長々と話すと
お客様は興味を無くされます
人間は、興味のない話の場合
集中力が続くのは
5分程度だそうです
あまりに難解であったり、内容が退屈であったり
聞き手の体調面等の状況によっては
5分以下とも言われています
ですので、世界観が1フレーズでパッと伝わる
キャッチコピーがあればいいですね
お客様の興味をひくために、
お客様との関連性をもたせるため
当日の会場・イベント・他共演者との関係についても
触れられるとよいです
自己紹介により、
「今歌ってる人、誰?」
という状態から
「こういう人なんだ、親近感湧くなぁ」
というところまで持っていくことができると
次回以降の集客にも繋がります
②曲の理解を深めていただく
曲の前後で、
これから演奏する曲、
今しがた演奏した曲について
さらっと説明をMCでしましょう
特に
内容が複雑で、芸術点の高いような曲(表現w)には
説明があった方がお客様も安心され
より楽しむことができます
もちろん、
「今の何だったの!?」と思わせて
説明もせず余韻を残す方法もありますが、
MCの内容に困っている場合などは
話のネタとして役立ちます
更に
前後曲の関連性も持たせられるとより伝わりやすいです
例えば、
ラブバラードの後に青春ロックを演奏する場合に
「甘い大人の恋を歌いましたが
次の曲では、自分が高校時代に
全力で生きていた時の心情を歌います」
という風に。
ライブ全体を一つのものとしてとらえ
ストーリー性、連続性をMCで表現できると良いですね
③世界観に引き込むための飾ったセリフ言葉
こちらは上級者向けの方法ですが
自分の世界観にお客様を引き込むような
飾ったセリフ言葉
も盛り込むと、ライブ全体の魅力がぐっと上がります
対照的なのが
ステージ上で世間話をするケース
と言えば、イメージしていただきやすいでしょうか
世間話をするようにお話して
お客様との距離を近づける方法も当然ありますが
一つのアート作品のように
演劇のように
セリフをMCで話すことで
お客様はあなたというアーティストの世界に
より引き込まれます
あくまで上級者向けですので
やけに芝居掛かって、いかにも・大げさな形になるのは
お客様を冷めさせる可能性も大いにあり
その加減には、場数や演劇の勉強も必要ですので
決して無理はしないでください
④先の見えない、関連性のない、とりとめもない話はしない
ライブステージにあたり
事前にMCの練習をしていないアーティストさんに
見られがちなのですが
今思いついたような、結論の無い
先の見えない、ライブにあまり関係のない
とりとめもない話は避けてください
こういう話をしてよいのは
家族や友だちとの間だけです
(このような言い方は厳しすぎますか?)
人は話す限り
話の方向性というものがあります
それが見えない、もしくは最後までわからないと
お客様には不安感
居心地の悪さを与えるだけです
コミュニケーションでもなんでもありません
一人で話しているだけです
何を話したいのか、それが場に適したものか
整理して話しましょう
余談ですが、関西にはよくわからない話をしても
その状況を解決できる魔法の言葉があります
「何の話やねん!」
と自分でツッコむことです
もしMCがどこに向かうか自分でもわからなくなった場合は
最終手段として使ってください
⑤告知はほどほどに
最後に、耳の痛いアーティストさんも
いらっしゃるかもしれませんが
自分の告知(活動情報の宣伝)は
MCではほどほどにしましょう
以前、歌う時間は短く、
MCで自分のこれまでの活動履歴
(メディアにも確かによく出られていました)
や、次回以降のライブ・イベント出演情報を
延々と、そればかり話される
アーティストさんがいました
正直、その方のファンでない限りは
非常に退屈な内容です
お客様が観に来られているのは
今日のライブであり今日の演奏です
テレビ番組を観たいのに
CMばかり見せられるという状況はいただけません
告知したい内容がたくさんある場合は
フライヤーやSNSに情報をまとめるなどして
その案内だけするように心がけましょう
いかがでしたでしょうか
MCを向上しライブを魅力化する5つのヒント
①自分が何者か知っていただく
②曲の理解を深めていただく
③世界観に引き込むための飾ったセリフ言葉
④先の見えない、関連性のない、とりとめもない話はしない
⑤告知はほどほどに
今回はライブの重要な構成要素の一つである
MCを向上しライブを魅力化するためのヒントを5つ紹介しました
皆さんのライブステージも歌もトークも
一つのものとして
今回の情報を参考にライブを魅力化しましょう
この記事の最後に、
あなたに音楽の神様の御加護がことごとくありますように。Amen!
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